アデレードの楽しみ方

３年前にロンドンからアデレードに移住して来た時、正直ビミョーな感じでした。笑

空港からの幹線道路沿いの建物はほとんどが平屋。ところどころに建っている店舗の造りも、日本と比べると簡素なもの。それまで住んでいた華やかなロンドンとの差にショックを覚えたのは確かです。

そんなのんびりなアデレード暮らしに、多少の物足りなさを感じつつ過ごして来ましたが、アデレードならではの楽しみ方を見つけました。それはお手軽トレッキングです。散歩の感覚に近いかもしれません。アデレードは、海も近いし、山も近いし、自然好きな人にはたまらない場所です。私はどちらかというとインドア派。今までビーチや山に遊びに出かけることはあったものの、その良さにあんまり気付いていませんでした。でも、昨日の夕方、初めてアデレードに心を動かされました。

自宅を午後６時半に出発。目指すは直線距離にして１キロほど離れた断崖。

自宅から20分も歩くと、あっという間にこんな感じのトレイルに入ります。

ユーカリのいい香りがプンプン漂っています。いい気分♪

トレイル・ランをしている少年を見かけました。岩や石で道はゴロゴロしている。足首や膝を痛めないかかなり心配・・・

オーストラリア大陸は、世界でもっとも古い大陸の一つと言われています。地球の歴史を刻んだ地層を、こんなに身近に見ることができます。なかなかの迫力。

断崖からアデレード市街地を一望

野花を見るのも楽しみの一つ

あと10分で日没、というところで道を間違えたことに気づき、駆け足で山をおりました。

午後６時半に家を出て、たっぷり２時間のウォーキング。別に何か特別なことがあった訳じゃないのに、なぜかとっても楽しくて、「アデレード、いいじゃん」と思いました。　

夕陽に照らされた地層がとっても黄色くて、足元の土は赤く、ユーカリのいい香りが漂い、夏の終わりに近づいた夕方の空気はサラサラとして清々しい。久しぶりに五感をフル活用して、さらにそれがほんの近所にあったということに感動したのかもしれません。アデレード、いいところですよ。